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【許さなくていい】
罪を憎んで人を憎まず、とか、人を許したらやっと自分を許すことになります、みたいな言い回しとか。
そういうのを見たり聞いたりすると、急いでそうならなければ、とか、そうなれない自分を責めたりしてしまいがちですが、そう思わなくても大丈夫です。
逆恨みは論外ですが、もしあなたが、一方的に自分自身をおとしめられたり、尊厳を奪われたのであれば、まずはしっかり怒り、恨み、その相手を憎んでください。
許さなくていいです。
自分の心を救うためになら、ネガティブであろうと自分の感情を大切にしてください。
大人になったあなたは『相手にも何か事情があったのだろう』と考える事ができますが、それは相手の問題であって、あなたの問題ではありません。
そして、あなたが辛く嫌な思いをしたという事実は、ごまかそうとしてもあなたの心の中にしっかりと刻まれています。
あなたが敢えて相手の事情を忖度する必要なんてない。
本当は辛い思いをする必要なんてなかった、なのに、酷い仕打ちを受けたのであれば、まず許すことから始めるのではなく、まず自分の辛かった、苦しかった、やるせない思いを自分で認めてあげることからです。
いきなり許す必要はありません。
全部辛かった思いを吐き出してから。
できるならば相手にぶつけてから。
心が許す段階に行くのはそれからです。
無理して許そうとすると余計に苦しく、辛さは長引きます。
自分のために、自分の心をないがしろにしてまで相手を許すことをしない。
誰かの事よりも、傷ついた自分の事をまず考えていいという事を思い出す。
前に向いて歩きだすために、湧き出る感情を否定せずに、認めてあげてください。
悲しければ、苦しければ、許せなければ、まだそれでいいんです。
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