損得のバランスが崩れている人

さて。


人と共同作業をする時に思うのですが、

色んなタイプの方がいます。


段取りを取る人。

実際にじゃんじゃん動く人。

細かい部分によく気が付く人。



で、中には、


『少しでも作業しない方がお得だと思っている人』

っていうタイプがいます。


ちょっとでも多くやったら負け!位の勢いで、

ニコニコしているけれど、よく見ると何もしていない。


仕事量、他の人の半分~三分の一ぐらいだよ…?



「自分から何かをするのは、労力が掛かって損」だ、という考えは、

自分をとても小さく、ダメにしている気がします。



こういう人は、自分では上手くやっているつもりだろうけど、

全然幸せそうじゃない顔をしている人が多い。


何故かというと、

その態度は、全てが「受け身」から発しているものだからです。



ひたすら受け身で、

「周りが私の為にしてくれればいいのよ」と思うのって、

一見セレブ(?)で優雅な態度にすら見えますが、

実はその逆で、怒りと不満でいっぱいです。


だって、してくれない周りが全部悪いんですから。



冷静に考えれば、周りが思う通りになるわけがない。

なのに受け身で状況に臨み、コントロールすらしようとしている。


コントロール欲求が強いと、不満が増えます。


してくれない、

してくれない、

してくれない!!


させてやる、

させてやる、

させてやる!!


ばっかりになるから。



昔の人は、「損して得取れ」と言いました。


損したように思えても、自分が実際に経験したものは、結局積み重なって、

自分の生きる力になっていく事を教えてくれていたんですね。


目の前の些末な事をコントロールしようとしながら、

実体のない優越感に浸るよりも、

ちょっとめんどくさくても大変でも、生きている実感の持てる能動性を

持ちたいなあ、と私は思うのです。