だんだんと寒くなって、空が日に日に遠くなっています。
来月はもう年の瀬なんて信じられないですね。
さて、今日は「心のロック(鍵)」についてです。
よく、「メンタルブロックを外す!」なんて言いますが、その前に心の鍵(ロック)を開けて中に入らない事には中にあるブロックも壊せません。
巷で言われているメンタルブロックは、おそらく心のロックの事で、この鍵は何重にも張り巡らされているので、ちょっとやそっとで簡単には外すことはできません。
いやできるのかもしれませんが、私は本当に簡単に外せる人に会ったことが無いんです(汗)
そもそも、外すのは時間とタイミングが必要で、長い時間と、ご本人の自覚と、心を見つめる決心が無ければ、いくら外側でカウンセラーやセラピストが頑張ったところで、どうしようもないことが多いです。
(だから、クライアント様が自分の所で心のロックやメンタルブロックが外れた・外れたように見えたからといって、それが全て自分の手柄だと思っているととんでもない勘違いをしてしまいます)
ですが、ここで、すれ違いが起こりやすいんです。
最初に、自分の問題に気づいて、癒しジプシーみたいになる時期があります。
誰もが通る道だと思うのですが、ここで出てくるのが「全然癒してもらえなかった」「すぐに解決しなかった」という残念感や不信感です。
【自分の心の問題は、誰が解決してくれるものでもない、自分自身でやるものだ】
という原則を知らないが為に起こります。
自分の心を探求していく過程でそれを知っていくのですが、他者に対して過分な期待をしてしまうという所からすでに、強固な心のロックが掛かっています。
それを外すためには、初めて会って、たった一時間やそこらの面談では簡単にはいきません。
よくよく考えてみたら解ることです。
何故、心療内科に通う人が増えているのか?
何故、年間3万人の自殺者が減らないのか?
深刻な状況は、誰にでも当てはまるものではないけれど、私たちの時代の背景を映し出しています。
そして、誰かが何かをしてくれる、とサービス過剰の世の中で、自分の心に対してまでそう思ってしまっているのです。
でも、巷には簡単に楽になれるという言葉があふれています。
何十年も積み重なってできた、何重もの暗号付きの「心のロック」が簡単に外れるほうがおかしいと思いませんか・・・・?
掘っても掘っても、まだ出てくるのが心の問題です。
それでも「自分で引き受ける。自分でどうにかしたいから、誰か手助けしてほしい」と声を上げることが出来る人が、本当に最初のロックを自分で外して、新しい自分を見つけ出す事ができるのだと思います。
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